蓄電池の価格はメーカーや販売店により様々で、どれが相場なのか判断が難しいかと思います。蓄電池の購入を考えているけど、メーカーによって金額が違うし訪問販売やインターネットでの販売金額も違う・・・蓄電池に価格相場はないの?
このように悩んでいませんか?
蓄電池はメーカーや販売方法により価格が変わりますが、一定の価格相場はあります。価格相場を知らずに安易に蓄電池を購入してしまうと損をしてしまう可能性もあるのです。
そこで、このコーナーでは蓄電池価格相場と購入での注意点についてお話しします。また、蓄電池メーカーの特徴や補助金についても解説していきますので最後までお読みください。
蓄電池価格相場
蓄電池は販売店により差がでるものの、ある程度の価格相場があります。しかし、同じ製品でも100万円ほど差がでることもありますので注意が必要です。
「容量別価格相場」
容量 | 一般相場価格 | 訪問販売価格 | エネルギーバンク価格 |
---|---|---|---|
4~7kwh | 90~160万円 | 150~200万円 | 80~130万円 |
8~11kwh | 160~220万円 | 240~320万円 | 140~160万円 |
12~16kwh | 220~280万円 | 300~370万円 | 160~210万円 |
※価格(税別):蓄電池本体+工事費用
一般価格相場に対し、これだけ価格の差が生じるのは、販売会社により利益基準や仕入の価格も違いますし、工事を外注するのかによっても変わってきます。
蓄電池購入前に価格相場をしっかりと把握しておきましょう。
蓄電池設置費用
蓄電池の導入には「蓄電池本体」だけではなく設置費用が必要になりますので、工事費用込みで予算を準備しましょう。蓄電池設置費用の平均価格は30~40万円ですので、同じ条件で50万円、100万円の見積もりが提出された場合、高いかな?という印象は否めません。
蓄電池導入では「導入状況・内容」により設置工事費用が変わります。
「蓄電池導入前に留意する点」
- 設置場所の状況
- 太陽光発電設備併用の有無
- 搬入経路・配線距離
- 蓄電池メーカー・グレード
蓄電池は室内に設置する場合、空間を確保すれば良いですが室外設置では敷地内にスペースが必要になり、それに伴い蓄電池設置用土台のための「基礎工事」が必要になります。また、太陽光発電設備を併用するのであれば、それに伴う配線工事の工数が多いほど電気配線工事範囲が広がり費用も高くなります。
ご自宅に設置する蓄電池の導入要件を把握し、それに伴う現地調査を実施の上、工事内容について「蓄電池設置業者」から詳細な見積もりを提出してもらい検討しましょう。
蓄電池と蓄電池設置工事費用を知ろう
蓄電池の導入価格相場は4kWh~7kWhでは約90万円~160万円(本体+設置工事費用)ほどで、工事費用は設置・取付にかかる費用と配線等の電気工事になり、工事費用合計でおおよそ30~40万円程度です。蓄電池容量が10kWh未満であれば工事費用に大きな差はありません。
「蓄電池設置工事内容」
- 事前調査(設置場所・配線ルート確認)
- 基礎工事(蓄電池設置土台)
- 蓄電池・周辺機器取付
- 配線工事
- 蓄電池設定と最終チェック
蓄電池設置工事内容は蓄電池メーカーにより大きく変わることはありませんが、蓄電池設置工事店による設置状況(設置場所・配線ルート)確認はとても重要なポイントとなりますので、必ず依頼しましょう。
蓄電池販売方法の違いと購入時の注意点
蓄電池を導入する方法は「インターネット」「訪問販売」「電話販売」「販売店」「リフォーム会社」などいくつかありますが、それぞれに違いがあり、購入時の注意点もあります。
「蓄電池販売方法と特徴」
- インターネット
インターネットでは「ポータブル蓄電池」など小型の蓄電池販売から、大手メーカー蓄電池販売店、見積もりサイトからの紹介などを掲げる販売方法です。インターネットでの蓄電池販売は実際に専門家へ相談、必要であれば訪問調査を依頼できる場合があり、比較的安心できる販売方法と言えます。
- 訪問販売
訪問販売は「蓄電池」に限らず数多くの業界で実地されている昔ながらの手法です。優良訪問業者もいますが、中には強引な手法の詐欺まがいな業者もいるため、近年では特定商取引法による訪問購入規制が進み訪問販売業者の数は減少傾向にあります。しかし、高齢者を狙う訪問業者も健在ですから注意が必要です。
- 電話販売
電話販売による営業も訪問販売と類似している部分があり、言葉巧みにお客様を引き込もうとする業者も存在していますので、詳細が不明段階での契約は避けるべきでしょう。
- 販売店・リフォーム会社
販売店やリフォーム会社でも蓄電池販売や取付を請け負う会社は数多く存在しています。販売店・リフォーム会社に蓄電池設置を依頼する場合は「設置状況の確認」「詳細な見積もり」「アフターケア」など蓄電池購入前、購入後の対応の有無を確認しておけば安心ですね。
また、太陽光発電やその他の設備にも精通した知識が必要なので、できればそれらの設備を取り扱う専門業者への依頼が最も良いと思います。
蓄電池の訪問販売に注意!
蓄電池の訪問販売セールスマンが自宅に訪問してきても安易に契約しないようにしましょう。全国の消費者センターには数多くの蓄電池訪問販売による被害が報告されています。
「家庭用蓄電池の勧誘トラブルにご注意!事業者の突然訪問を受けてもその場では契約せずによく検討しましょう」
※出典:独立行政法人国民生活センター
「蓄電池訪問販売の特徴」
- 蓄電池価格が相場より高い(100万円以上高いケースもある)
- 契約を急がせる
- 「自治体からの委託」などの虚偽の説明をする
- 電力会社の関連会社名をかたる
- 太陽光発電の無料点検と言い蓄電池購入を勧誘
訪問販売の中には優良業者を除き一部で「騙し」「詐欺行為」をし、契約を迫るケースがあります。特に奥様一人、高齢者ご家族一人の場合押し切られて契約してしまうことも考えられますので、十分な注意が必要です。
蓄電池のネット販売は安心?
インターネットでの買い物はあまり良い印象が持たれていないためネットでの蓄電池購入は怖いと感じる方もいるでしょう。訪問販売もネットも「詐欺」「騙し」の事例があるのは事実ですが、訪問販売とネット販売は全く異なります。
訪問販売市場規模は22年前にピークで、現在は半分以下ですがネット販売は右肩上がりに成長しています。蓄電池販売を掲げる企業のホームページでは不明点をできるだけ排除しお客様が安心して蓄電池を購入できる体制を作っています。
- 蓄電池相場価格
- 工事内容や標準価格
- 保障・メンテナンス
- 補助金
- 不安な点・不明な点に対する質疑応答
などを謳っている蓄電池販売起業ホームページであれば安心できます。それでも不安な場合はホームページを閉じれば良いだけなのでお客様のリスクはとても少ないと言えるのです。
特に「蓄電池に特化」している企業ホームページでは蓄電池の相談から購入までサポートしてくれるケースが多いため、今後、インターネットの蓄電池販売市場は益々大きくなっていくことが予想されます。蓄電池購入の際は「インターネット」での購入も視野に入れておいても良いでしょう。
蓄電池メーカーの特徴
【蓄電池メーカーの特徴】
Panasonic(パナソニック)
パナソニックではスマートHEMS(エネルギー見える化)に対応する、停電時安心な蓄電池システムを発売。蓄電池の充放電や蓄電池残量がHEMSモニターで確認でき、節約意識をアップさせます。
SHARP(シャープ)
シャープの蓄電池「クラウド蓄電池システム」は業界シェア1位で、多くのハウスメーカーの主力商品としても採用されています。保障内容は無償10年ですが、有償15年まで延長が可能です。また、シャープではHEMS「COCORO ENERGY モニタリング」による故障監視サービスもあり万一の時でも安心です。
京セラ
京セラのEGS-LM72BⅡ蓄電池は万一の停電時「自動で自立運転」に切り替えるシステムを装備し最大14.4kWh大容量タイプもラインナップ。ライフスタイルに合わせた蓄電池の多彩なモードも魅力的です。
出典:京セラ蓄電池システム
オムロン(OMRON)
オムロンの住・産用フレキシブル蓄電システムは簡単後付けでコストを抑え発電を有効活用、世界最小・最軽量サイズのコンパクト設計です。オムロンは3つのエネルギー「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を製品理念に持つ安定企業と言えます。
上記以外にも国内、海外問わず様々なメーカーがあり、特徴も様々です。
ご自宅で使用する蓄電池の用途や性能など「蓄電池をどのように活用したいか」をあらかじめ設定した上で、蓄電池メーカーの特徴などを踏まえ導入を検討しましょう。
蓄電池は補助金を使って購入しよう
蓄電池は安くなったと言っても、まだまだ高価です。しかし、蓄電池購入時に補助金がもらえるケースがあるのをご存じですか?
現在、蓄電池の導入に国(sii)、地方自治体による補助金やV2H補助金を利用できる場合があります。
「蓄電池補助金」
【国(sii)蓄電池補助金】
「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金」
2021年8月に交付申請受付終了しましたが、2022年度も同様に補助金交付が行われる見込みです。
※国の補助金最新情報は「一般社団法人環境共創イニシアチブ」にてご確認ください。
【地方自治体補助金】
地方自治体の補助金は自治体ごとに異なります。
「蓄電池補助金を受けられる主な要件」
- 税金の滞納がない
- 導入機器の所有者
- 自治体内の住宅で新規導入される機器
- 自治体の定める期間内に機器を設置
※容量・太陽光発電設備との連携や対象機器指定の条件があります
※地方自治体により補助金、申請方法・期間が異なる場合もありますのでお住まいの自治体でご確認ください。
【V2H充放電設備補助金】
電気自動車・プラグインハイブリッド車、充電・水素充てんインフラ整備への補助金、V2H充放電設備補助金が令和3年度補正予算に盛り込まれたことが経済産業省より発表がありました。補正予算の可決・成立後、事業実地者が補助金事業を開始し、補助金申請受付を開始します。
出典:経済産業省「令和3年度補正予算案に「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」が盛り込まれました」
蓄電池導入には補助金を使い、家計の負担を軽くしましょう!
蓄電池の価格相場を知り損しない蓄電池導入計画を立てましょう
蓄電池は本体と工事費用の合算での導入計画が必要ですが、蓄電池販売方法や蓄電池メーカーにより全体の費用はバラバラです。
しかし、蓄電池費用の相場価格をある程度把握しておけば適正金額での導入が可能になります。また、蓄電池の販売先から提示された蓄電池の見積もりが適正なのかどうかを判断するにも「蓄電池相場価格」を知っておけば、損する確率は下がるでしょう。
蓄電池の価格相場を知り、損をしない蓄電池導入計画を立て安心節電ライフを送りましょう!
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