2022年現在、物価が上昇し光熱費も高くなってしまい節約したいと思い太陽光発電設備の導入も検討している。電気自動車も所有しているからガソリン代はかからないけど、自宅の電気代を安くできる方法はないだろうか・・・。
このように悩んでいませんか?
現在、電気自動車から自宅へ電気を供給できるシステム「V2H」がとても話題になっており、V2Hの導入を検討されている方が増えています。V2Hは高額製品ですが国や地方自治体からの補助金制度もあり購入しやすくなっているのです。
現在、電気自動車をお持ちであれば、電気代を大きく節約できるV2Hの導入がおススメです。
そこで今回はV2Hについてお話しします。また、V2H導入のメリット・デメリット、V2H補助金についても解説しますので最後までお読みください。
V2Hとは何?
V2Hはビークルトゥホーム(Vehicle to Home)のことを言い、EV車(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)に搭載されているバッテリー(電池)があり、そこに蓄えられた電気を家庭用電気に供給できるシステムを言います。
災害時・停電時でもV2Hシステムがあれば家庭へ電気が供給できるため、とても役に立ちます。また、太陽光発電設備からV2Hを経由しEV車などへの充電も可能で、電気代の節約にもなることからV2Hの導入を検討される方が増えています。
V2Hは脱炭素社会に向けての取り組みのひとつとし世界的にも注目が集まっており、国や地方自治体などからの補助金制度が増えていますので、益々V2Hが導入しやすくなっていくことが予想されます。
V2H導入のメリット・デメリット
V2Hは災害・停電時電気自動車のバッテリーを蓄電池とし、家庭に電気を供給できるという大きなメリットがありますが、機器費用が高額であることや機器設置場所の確保が必要になるというデメリットもあります。
V2Hや太陽光発電設備、蓄電池は長期的に見ればメリットが多いのですが初期投資が高額という点は類似しています。しかし、国は「クリーンな国」を目指す一環として温室効果ガスの排出を実質ゼロにする方針ですから様々な補助金制度を設けています。
また地方自治体も国に続いていますのでV2H・太陽光発電設備・蓄電池のデメリットである高額費用の家計負担は減っていくでしょう。
V2Hのメリット
V2Hは電気自動車(EV車・PHV車)を所有していれば、導入することで様々なメリットを受けられます。
【V2Hのメリット】
- 電気自動車を停電時、蓄電池として使用可能
V2H対応のEV車(電気自動車)・PHV車を所有していればV2H経由でバッテリーを蓄電池として家庭に電力を供給でき、電気や電化製品に使用できます。
↓↓V2Hに対応する車種の確認は下記より
補助金を活用してV2Hを手軽に導入!導入前に対応車種を確認しておきましょう。
- 年間電気料金が節約できる
深夜電力契約をしていれば夜間にEV車を充電し蓄電した電力を日中、家庭に使用することで年間の電気料を節約できます。
- 太陽光発電設備で発電した電気をV2H経由で電気自動車に蓄電できる
太陽光発電設備を所有していれば発電した電気を、V2H経由でEV車への充電と蓄電が可能になります。さらに、EV車に蓄電された電気を家庭へ供給できます。
- 電気自動車の充電時間が短くなる
一般的な家庭でのEV車(電気自動車)への充電は「普通充電スタンド(200V)」からが多く、30分~1時間程度の充電で、わずか10Kmの走行しかできません。
しかし、V2Hからの充電は200Vの普通充電スタンドの最大2倍の速度で充電が可能になります。 電気自動車や太陽光発電設備をすでに所有しているのであれば、V2Hの導入はとてもメリットが大きく、年々増加する光熱費を大幅に軽減してくれるでしょう。
V2Hのデメリット
メリットがとても多いV2Hですがデメリットも存在します。
【V2Hデメリット】
- V2H機器に対応する「車種」が限られている
EV車、PHV車を所有している方は多いでしょう。しかし、「V2H対応車種」でなければV2Hを導入しても使用できませんので注意が必要です。
- 費用が高額:V2H機器費用、工事費用、※V2H対応電気自動車所有が条件
V2Hの最大のデメリットは機器費用が高額という点です。
<参考例:ニチコン「EVパワーステーション」>
スタンダードモデル:本体498,000円(税抜)~548,000円(税抜)
プレミアムモデル:本体798,000円(税抜)
さらに別途工事が必要になります。
- 電気自動車のバッテリー寿命が短くなる
EV車のバッテリーを蓄電池として使用すると、充放電の使用頻度に応じ本来のバッテリー寿命より短くなります。
しかし、災害・停電時、電力会社からの電力供給がストップしても、V2Hを設置していれば家庭へ電気を供給できる、また、年間電気料を節約できるというメリットもあります。
メリットとデメリットを考慮し家庭の電力バランスを考え、V2Hの導入を検討しても良いでしょう。
V2H導入はこんな人におススメ
V2Hは単体で購入しても、あまりメリットはありませんが特定の要件に該当すれば効果が期待できます。
【V2H導入をおススメしたい方】
- V2H対応のEV車、PHV車を持っている
- 太陽光発電設備が設置されている
V2H本体は「蓄電機能」を持たないため、V2H対応のEV車の所有が必須です。もし、EV車・PHV車を所有していないのであればV2H本体の他、車の購入も必要になりますので、金銭的負担も大きくなるわけですね。
しかし現在、V2H対応のEV車をすでに所有しているのであれば、V2Hの導入だけで済みますのでおススメです。
現在、太陽光発電設備を導入されていれば、V2Hの導入でさらに電気代を節約できます。
また、太陽光電気設備の所有によりV2H購入の際に利用できる「【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」補助金額の上乗せが可能です。
現在、V2H対応EV車、PHV車を所有し、太陽光発電設備を導入しているのであれば、かなりお得にV2H導入ができますので、ぜひ、検討してみてくださいね。
V2H導入に使える補助金は?
V2H補助金は国・地方自治体などが設けており、現在利用できるのは大きくわけると4つあります。
【2022年度V2H補助金】
- 経済産業省「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」
- Sii「DER補助金」
- Sii「DP補助金」
- 都道府県による補助金
上記でV2H導入にあたりおススメなのは都道府県による補助金の中で東京都の補助金制度、「【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」による補助金です。
他、V2H補助金は「EV車購入」やHEMS(IoT機器)の設置、実証実験への参加を求められるなどの条件があり、V2H導入へのハードルとなっています。
【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業によるV2H補助金要件は個人宅で、EV車購入、他条件もなく利用できるためおススメです。
また、各、市町村による地方自治体でもV2H導入に関する補助金を出しているケースがありますので、お住まいの市町村へお問合せしてみるのも良いでしょう。
↓↓「【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」による補助金
「【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」による補助金詳細
V2H補助金【東京都】事業は個人宅が対象
V2H補助金は様々な種類がありますが、中には「個人宅」は対象外の場合もあるため補助金申請には見極めも必要になります。
【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業は省エネ性に優れ、災害にも強く、健康に資する断熱太陽光住宅の普及拡大促進のための高断熱窓・ドアへの改修、蓄電池、V2Hに対し補助を行うとともに、併せて太陽光発電設備を設置する場合に上乗せ補助されます。
引用:東京都環境局
上記のように補助金対象が「個人」であることから、V2H導入の際、東京都のV2H補助金事業が最も利用しやすい補助金制度と言えるのです。
【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業補助金申請受付開始は6月下旬からの予定(4月着工分から適用)で、予定件数や予算達成による打ち切りも考えられますので、V2H導入をお考えであれば早めのご検討をお願いします。
V2H補助金【東京都】補助対象や補助金額
【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業は省エネ設備や蓄電池などを対象に補助率や上限金額が設定されています。
V2H補助金対象や補助金額
※「補正予算」第2東京都議会定例会で可決された場合確定
補助対象 | 現行 補助率 | 現行 上限額 | 補正予算成立後 補助率 | 補正予算成立後 上限額 |
V2H | 1/2 導入費用に対し | 50万円 | 10/10 導入費用に対し | 太陽光発電設備 V2H、EV、PHVが 揃う場合は 100万円 |
引用:東京都環境局 第2回東京都議会定例会において、補正予算成立後はV2H購入費用補助率が10/10となり、上限額が100万円までなら実質V2H導入の個人負担は「0円」ということになりますので、利用しない手はありません。
【東京都】事業の補助金を受けお得にV2Hを導入しよう
現在日本では2050年までに温室ガスの排出を実質「ゼロ」にする、脱炭素社会に向け様々な取り組みを行っています。
また、日本はエネルギー問題を抱え、風害・災害も多い国でありライフライン(電気・ガス・水道)の供給も突然ストップする可能性もありますよね。
ライフラインの中で電力は電力会社からの供給がなければ生活にも大きな影響が出ます。ガスや水道は個人で作り出すことは非常に難しいですが、電力は個人で作り出せる時代ですので今後、「電力の自給自足化」も益々加速していくでしょう。
また、年々光熱費が上がり家計への負担も大きくなっていることは周知の通りです。
電気は買うものではなく「作り出すもの」であることが当たり前になる時代が、もう目の前まで来ています。
V2Hの導入は初期投資が高額ではありますが【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業の補助金を利用すれば家計の負担は大幅に減ります。
ぜひ、この機会に【東京都】災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業の補助金を利用し、お得にV2H導入を検討してみませんか?
エネルギーバンクのV2Hサービス
エネルギーバンク株式会社ではV2H・太陽光・蓄電池・エコキュートなど住宅設備の施工実績が7,000件を超え、創業50年の実績がございます。
補助金の複雑な申請業務も当社であれば無償対応で承ります。
お客様のお悩みやご不明点については当社アドバイザーがお答えさせ頂き、
お客様のご自宅に最適なご提案をさせて頂いております。
現地調査・お見積もり作成も無料なのでまずは一度ご相談ください。